租税教室(3学年)が行われました
昨日と今日の2日にわたって、3学年の2クラスずつが租税教室を実施しました。
講師は、町役場の財務課の皆様です。
最初に、「わたしたちの生活と税金」というテーマで、講義をしていただきました。

最初に、いろんな税金について説明をしていただきました。非常にたくさんの種類があり、税金をとられることばかりだと感じるかも知れないけれど・・・もし税金がなかったら・・・ということで、国税庁動画チャンネルでも公開している「ご案内します アナザーワールドへ」という動画を見ました。
主人公の「税金なんてなくなっちまえばいいんだ!」という一言から税金のない世界へと変わってしまって、不便なことばかりが次々とおこっていくというストーリー。最後には、行政サービスが受けられないばっかりに、大変な事態となっていくわけですが・・・(ネタバレするので、あえて書きません)税金を「会費」と表現していることになるほどと感じました。

また、税の公平な負担ということについて近くの仲間同士で検討する場面も。
川に橋を架けるのに必要な400万円の負担を、所得1000万円、600万円、300万円、100万円の4人が公平に負担するには?ということで意見を出し合いました。
ある生徒に聞いてみると、200万円、120万円、55万円、25万円の負担とするという考えを聞かせてくれました。根拠は?と尋ねると、何となく・・・とのこと。そうですよね。私も何となくというのが精一杯ですから。でも、ある生徒は、所得の合計額が2000万円だから、400万円は、その1/5(20%)。だから、20%ずつ負担するのが公平だ!と考えを聞かせてくれました。所得の合計額?それの400万円の割合?・・・すごい考えだと思いました。よく思いつくなあ。完全に私を越えた考える力です。恐るべし!!!
とはいえ、こちらには人生経験があります。そこで、「なるほど、負担率を等しくするという考えですね。でも、所得1000万円の人は200万円払っても800万円残るけれど、100万円の人は20万円出してしまうと、80万円しか残らない。生きていけるかな?」と声をかけると・・・「ん~・・・」とうなったままになってしまいました。

所得だけではなく、橋の利用頻度も考え始めると一層難しくなりました。
結局の所、1種類の税金では、公平性を担保することは難しく、だからこそたくさんの種類の税金が必要になっていると理解しました。
50分間の教室ですが、考えさせられることがとても多く、あっという間の時間でした。
生徒たちは、今日の学びをもとにして税に関する作文にも挑戦していきます。