学校の様子

有罪か、無罪か・・・激論をかわす

2023.12.20 ブログ

3年生の教室の方から何やら賑やかな声が聞こえるので、つられて参観させていただきました。

森鴎外の「高瀬舟」を題材とした学習でした。言わずと知れた「安楽死」をテーマにした文学作品です。病床の弟を養いながら働いていた喜助。そんな喜助に罪悪感を募らせていた弟は、剃刀で喉笛を切り裂き自殺を図ったが死にきれなかった。喜助は、苦しむ弟に懇願され、悩みつつも剃刀を引き抜いた・・・。という喜助について、有罪か無罪かを根拠を示しながら互いに意見を闘わせていくという授業。

有罪派、無罪派に分かれ、1対1で互いの意見を聞きあいその後激論を交わしていました。

さすがの3年生。どちらの立場の生徒の意見も、根拠を示しながら主張できており、なるほど!!と思える意見となっていました。中には、時間が過ぎてもたまたま参観しに行った私にまで熱く持論を語ってくれる生徒もいました。その声を聞いて、反対の意見をもった生徒がさらに私に語りかける・・・それだけ自分の意見に自信があるのですね。

それにしても、これだけ誰とでも隔てなく自分の意見を主張し合える(しかもとても熱く)関係性の生徒たちが本当に素晴らしいです。富士見中は本当に素晴らしい生徒たちが育っています。